社会保険労務士法人 HMパートナーズ
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#9 決着!
数日経って、私のところにSさんから電話がかかってきました。
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Sさん:お世話になります。その後いかがでしょうか?
岩沢:とくに変わりありません。この問題を解決したいという気持ちはありますが、われわれが悪いことをしたわけではないのに譲る必要はないと思っています。
Sさん:Yさんは私の提案について納得していて、できる限り早くこの問題を解決したいと思っています。
岩沢:。。。。
Sさん:団体交渉の場で話がまとまらないようであれば、地方労働委員会への申し立ても考えましたが、そこまでの問題ではないと思ってそれはやめました。当初私の方から金銭解決案を提示したとき、Yさんは不服そうな顔を見せましたが、金額に法的な根拠があるわけではないと説得したんですよ。
(ユニオンとしては、やはり労働者側に分があるとは思っておらず、何とかここで話をまとめたいという気持ちが強いようです。)
岩沢:わかりました。それでは、再度Kさんに話をしてみます。
Sさん:お願いします。
(あらためて、Kさんに電話連絡をします。)
岩沢:Sさんから電話があり、このような話がありました。いかが思われますか?
Kさん:。。。会社としては、法律に照らし合わせて何の問題もないことは明確にしておきたいです。そのことをはっきりさせたうえであれば、私自身も会社自体もこの問題を長引かせたくありません。それで話をまとめていただけますか?
岩沢:わかりました。
・・・・・
このような経緯で、数万円を支払うことにより、この労務トラブルは解決しました。
今回の案件は、総体的にみて労働者側に非があるのは間違いないと思います。自分の問題行動を改めず、自分の権利ばかりを主張しゴネ得を狙う。。。モンスター社員と言っていいでしょうね。
会社創立当初、家族的な経営から徐々に規模が大きくなり、外部から社員を登用するようになると、不幸にしてこのような悪意のある人間に遭遇する可能性が出てきます。今回はKさんはじめ会社のみなさんが真摯に対応をしていただいたおかげで、無事解決を見ました。
このようなケースでも問題が大きくなる前にきちんと対処できるよう、日頃の労務管理を適切に行いたいものです。
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